名前 天音side
「ねぇ、宇宙君って新学期始まって2ヶ月経ってから来たから私の名前知らないでしょ?」
気分を変えたくてワザと明るく振る舞い聞くと、宇宙君は少しの間名前ぐらい知ってる、とでも言いたげな顔をしてたが思い出せなかったのか戸惑っていた。
「…悪い。分からない」
しゅん…と仔犬のようになる彼が何だか可愛くて思わず笑うと、宇宙君は顔を赤くして「何笑ってんだよ」と怒ってしまった。
「ごめんって!私の名前は、皐月天音。」
宇宙君は私の名前を何度か復唱している。そして不思議そうに聞いてきた。
「?…でもアイツら皐月のこと『八雲』って呼んでなかったか?」
…あぁ…あれか。
「八雲は、父親の浮気相手の名前…。それを何故かクラスの人達は知ってて、私のことその名で呼ぶの」
「!……そうだったのか。なんか悪いな、嫌なことばかり言わせて」
バツの悪そうな顔で謝ってくる。宇宙君は優しい人だ。
「そんな顔しないで。私は平気だから」
「ねぇ、宇宙君って新学期始まって2ヶ月経ってから来たから私の名前知らないでしょ?」
気分を変えたくてワザと明るく振る舞い聞くと、宇宙君は少しの間名前ぐらい知ってる、とでも言いたげな顔をしてたが思い出せなかったのか戸惑っていた。
「…悪い。分からない」
しゅん…と仔犬のようになる彼が何だか可愛くて思わず笑うと、宇宙君は顔を赤くして「何笑ってんだよ」と怒ってしまった。
「ごめんって!私の名前は、皐月天音。」
宇宙君は私の名前を何度か復唱している。そして不思議そうに聞いてきた。
「?…でもアイツら皐月のこと『八雲』って呼んでなかったか?」
…あぁ…あれか。
「八雲は、父親の浮気相手の名前…。それを何故かクラスの人達は知ってて、私のことその名で呼ぶの」
「!……そうだったのか。なんか悪いな、嫌なことばかり言わせて」
バツの悪そうな顔で謝ってくる。宇宙君は優しい人だ。
「そんな顔しないで。私は平気だから」