今日は父と母、そして私の3人揃ってディナーのため席に着いた。
日本に居ても、仕事が忙しいお父さんが、一緒の食事は珍しい。
お父さんは優しく微笑んで話し出した。
「恵美、来週に親族が集まるパーティーがあるんだ。そこで恵美を皆に紹介しようと思っている。」
恵さんが亡くなり、私が本家へ戻されたことは皆知っているらしい。
いくら同じ顔だと言っても、私は認めて貰えるのだろうか?
不安でいっぱいになる。
「お父さん、私で大丈夫でしょうか?」
お父さんは、ニコリと笑顔で話し続けた。
「恵美、心配しなくても大丈夫だよ。お父さん、お母さんも居るし、早乙女や龍崎も出席するからね。」
どんな親族の方々なのだろうか?
神宮寺家の親族というだけで、とても恐い気持ちになる。