[流月side]


あんなことがあって三日。


湊人くんの言葉が頭から離れない。


湊人くんは学校で平然としている感じだけど、


私は意識しないわけにはいかなかった。



雛から聞いたが(無理矢理聞きだした、が正解)、湊人くん、結構モテてるみたい。


そりゃそうだ。性格良しの顔よしだもん。



それ聞いてモヤモヤしたんだけど、何でだろ?



好きな人がモテてるのが自分は嫌なのか?



嬉しいことじゃん・・・。ん?もしかして、私今嫉妬中???



嫉妬ってこんな感じなんだ。



んーーー。でも、流石に雛と湊人くんが話しててモヤモヤしたのは



雛に申し訳ないなぁぁ。




雛「どうしたの?恋する乙女の顔してるけど。」



流月『・・・え。まじ?』



雛「まじ。え、もしかしてさ、好きな人竹倉くんだったりするの?
  それだったら、さっきモテているか聞かれたことにも辻褄があっちゃう
  んだけど。」



流月『やっぱわかっちゃうよね〜。』


雛「おーまじの方だったか。モテてるとは言ったけど、直接告白する人は
  いないみたいだよ。隠れファンというか。シャイな人たちというか。」


・・・なるほど。


親友よ。それは遠回しに告白に行けと言ってるのか。


雛「だから、いってらしゃい!」


流月『え?』


雛「え?聞いてなかった?
  もうすぐ、夏休みじゃん?まぁ補修がなかったら。だけど。
  竹倉くんと流月なら成績上位なんだから大丈夫でしょ?
  だから、お祭り、いってきなよ。ついでに告白もね‼︎」



流月『うわぁぁ。お祭りとか絶対誘えない‼︎』



雛「頑張るんだ‼︎あ、それとも最初にテスト勉強会開く?
  私の家で。優太くんと竹倉くん連れて、4人でさ。」



流月『それなら、頑張れるかも・・・。』



雛「じゃ、明後日の日曜日ね。男子の方には私から連絡入れとくね‼︎」



じゃーね。と言って雛とは離れた。



今日の部活はいつも以上に頑張れた。




神様、日曜日は私に運を恵んでくださいぃぃぃ‼︎