[湊人side]


家に帰ってから自分の部屋で1人反省会してたのは言うまででも無い。


教室に忘れ物したことに気がついた僕は如月さんの告白現場を通ろうとしてた。


そしたら、如月さんが好きな人がいるって・・。


先輩がしつこかったから威勢のいい態度を見せたけど、内心は泣いてたと思う。


せめて、好きな人は守りたいって思って。


先輩がいなくなった後、如月さんが泣いてしまって。


安心した。って言ってた彼女の顔がどうしても可愛くて。


気づいたら、自分の唇と彼女の唇が重なってた。


初めてのキスは、甘かったけど少し苦かった。


大丈夫とは言われたけど、大丈夫ってなに‼︎⁇



期待してもいいってことかな。いや、自意識過剰にはならない方がいいいな。



・・・の繰り返し。優太と連絡をとりながら反省会をしてるため実質2人反省会・・・いや違うよな。



優太『っていうことは、流月に好きな人がいることに絶望し、最後に守ると
   意味でキスしたと。』


メッセージ上でも優太がニヤニヤしてるのが分かる。



相談する相手を間違えた。



湊人「んーまぁそーなっちゃうよね。」



優太『あいつに好きな人、ねー。俺には見当もつかないや(^。^)』


こいつがこの顔文字(^。^)を使ってる時は嘘だったり、誤魔化してたりするときの証拠


・・・優太、お前には見当ついてるんだろ。


分かりやすいんだよ。



優太『まず、第一にアピールしてもいないお前が男として認識されてるとでも
   思ってるの?』



・・・いたい一撃。



湊人「アピールっていうのか分からないけど、仲良い男子のポジションは
   取ってるぞ?」


優太『いや、そんなでいいとでも??俺みたいにさアピールしなきゃだろ。』



そうだったこいつ彼女持ちだ。・・・腹立つけど、言ってることはあってる。



優太『お前のことだから他にもやらかしてること、あるんじゃね?
   聞かしてよ。』



・・・キス以外に、やらかしたこと・・・・



湊人「流月呼びしてたかも・・。そして好きな人ってはっきり言ったかも・・・。」



優太『wwwさすがだなwww。』




めっちゃ面白がってんじゃん。




・・・如月さん。あなたが好きなんです。



これを言えたらこんなに悩まないよ。



隣にいたら姉弟にしか見えないのも自分でも分かってる。




でも、話すたびに見せてくれる笑顔と心地の良い話し声とか全部を



・・・・僕のものにさせてください。