『俺の女に手ぇ出すな』
「隆くん…なんでここに…いつから居たの?」
『○○が男に蹴り入れてる頃から』

バレた。何もかも終わったと思った。足に力が入らなくて立てずしばらく涙が止まらなかった。気づいた時にはもう男達は全員倒れていた。
私は気を確かにしてから声を出した。

「隆くん。ごめんね。私ずっと隠してたんだけどレディースの総長やってるの。」

「隆くんには穏やかでもっといい人に付き合って欲しい。今まで楽しかった。さようなら」

本当は別れたくないのに。思いがけない言葉が沢山出てきた。私が歩き出したその時後ろから優しい温もりに包み込まれた。

『どんな○○でもずっと好きだから』

収まった涙がまた溢れ出す。
「私も本当はずっと一緒にいたい」
私は隠していたことを全て話すことにした。