……ざわざわ……ざわ……
み「あれ?今日いつもより騒がしいけど、どうしたの?」
つ『 あら深月、知らないの?
今日、フランスから編入生来るのよ』
教室に入ると、クラスの子達が普段の何倍も賑わっていた
み「フランス?……嫌な予感しかしない…」
つ『 どうして?私は良い予感がするよ♪』
彼女は満面の笑みでこちらを見ていた、
それに引き換え、僕の表情はだんだんと引き攣られていく…。
そう…フランスと聞いて、思い浮かぶのは〝あの子たち〟しかいない…。
その瞬間、教室の扉が開き、
聞き慣れた声と小高い声が
教室中に響く。
???『Bonjour♪つーきーみー!
久しぶりね、すごく逢いたかったわ〜!』
つ「わっ…せ、星空ちゃん?!
…ふふっ私も逢いたいなって
思ってたところなの、嬉しいっ」
み『なっ…なんで…ここに…
ていうか月深から離れてよ!』
教室に入ってくるなり、
堂々と彼女に抱きついて
離れようとしない女の子
周りが圧倒されるほどの美人。
セイラ『あら〜みつきも久しぶり!
相変わらずお姉ちゃん大好きよね〜』
み『うるさいよっ月深と僕は二人で一人なの!星空には絶対渡さないんだからっ』
僕の言葉に構わず今もなお離れない、
この子は 晴陽 星空。
敵対心むき出しだけど
本当は大切な友人なんだよ。
つ『深月ったら…本当に相変わらずなんだから…そろそろ星空ちゃんと仲良くしてくれてもいいじゃない…』
???「そうだぞ、久しぶりに再会したんだ、喧嘩してどうする? 頼むからその辺にしとけよ、星空、深月も」
呆れた様子で間に入ってきた男の子
忘れていた訳じゃない、
この子もまた僕たちの大切な友人だ。
み「せ…星海もか…」
セイカ「なんだよ…そんな嫌な顔されたら
流石に悲しくなるぞ…」
この子は明陽 星海明陽 星海、 星空のいとこ
僕たち4人は小さいころによく遊んでいた、2人がフランスへ行く前までは…ね。
つ『ねぇ、2人はどうして帰ってきたの?』
み「編入してきたってことはまたこっちに住むんでしょ?」
僕達は2人がここにいる
理由を問いかけた。
セイカ「あぁ、爺さんが残した
店を再店するためだ」
セイラ『喫茶店なんだけど、お爺様はかなりの天文好きで、店内には沢山の天文資料や雑貨が置いてあるのよ〜』
み・つ『「えっ…!?」』
2人の言葉に僕たちは驚いた。
小さい頃よく、遊びに行っていた
大切な思い出の場所を
再店するなんて…夢にも思わなかったんだから。