ネットのセトクン。

「あ、俺 瀬戸 麗綺っていいます。


よろしくね、 木村さん」




「あ、うん、私木村 風夏。

瀬戸くん、よろしくね」





私が名前を言った時、瀬戸君は一瞬びっくりした顔をして私を見てきた







「...フウちゃん?」








「え、なんでその名前知って...」






「え、マジ?え、嘘?え?」





「あ、逆に聞くけど、本当にセト君?え?本当に?」





「うん、俺セト。カタカナの方」




「私カタカナの方のフウ」







私たちは開いた方が塞がらずポカーンとしてしまう。


あ、現実味がないんだけど



何がどうなってるの?


だってセト君は東京住んでいる高校2年生で



私は田舎に住む高校2年生で、接点なんてネットで通話で...って


あぁもうゴチャゴチャしてきた。








頭が混乱していると



急にセト君が近づいて方私をギュと抱きしめてきた。





「は?!え?!何?!」






「会いたかった」






「...」




会いたかったっていって公衆の面前で抱き締める奴があるか。





「ちょっと離して!!!セト君!」





「はぁ、無理尊い。考えてた想像以上に美人すぎて無理。やっぱフウちゃん好きすぎる

ねぇどうしよう、俺フウちゃんに今触れてる。





やばい、泣きそう」








急に抱き締めてきたかと思ったら今度は泣くしまつ。
嘘だろ。思ったよりめんどくさいぞ



「とりあえずさ、離して?おねがい」




宥めるように肩をトントンしながら言い聞かせると


瀬戸くんは諦めたかのように椅子に座って私の方をずっと見つめてきていた。