「まじー?後で聞いとく!」



「うん!絶対聞いてよ?!絶対!!!」




今セト君が話している 女性歌い手


"agu"(アグ)



実は、これの正体は私。




元々かなりひどい喘息持ちだった私は


歌を歌うことができなかった時代がある。




歌は大好きだけど、歌うと息が苦しくなって


小さい頃はよくむせて、自分だけが取り残された感覚でいた。





だけど歌う事を諦めたくなかった私は




1年前から誰にも内緒で歌い手として密かに活動を始めた。




地声と歌声ではかなりギャップがあって


誰にもバレる事なく今まで過ごしてきた




きっとこれからも私が口を割らない限り



きっとバレる事はない、と思う...



ただ歌を歌い続けそれを投稿するたび



何故かバズってしまい、今では人気歌い手の1人として紹介されてるけど





ぶっちゃけ恥ずかしい。


セト君にも打ち明けられないのは



彼が異様に agu という人を褒めすぎているからで





私は話せないままでいる