ネットのセトクン。



そして迎えた放課後






「ねぇねぇ瀬戸くんって好きな食べ物とかあるの?!」



「瀬戸くんわたしとLINE交換しよ!」




「瀬戸くん私学校案内してあげる!一緒にいこぉ!!」





隣の席、瀬戸君はクラスの女子に囲まれ
ハーレム状態になっているようで





「もう3時半かぁ...バイト間に合うかな」




私は5時からバイトがある為、瀬戸くんと話す時間は正直あんまりない。





どうしようかな





「ごめん、俺のこの後用事あるなら帰らないといけないんだよね



だからごめんね」





「えぇ、そっかぁ。じゃあ仕方ないね!!
また明日にでも案内させて!」





「帰っちゃうの?!寂しいなぁ」




「絶対明日LINE交換してね!」






女集団は皆瀬戸君に甘い声をかけた後、教室から去っていった。






静かになった隣の席を見ると



瀬戸君がわたしをみている。





「やっと2人になれた」


嬉しそうにニコッと笑う顔に何故だか心臓が鷲掴みされた気分になる。



違う、これは美形効果ってやつだ


騙されるなよ、私。




「なんでこの街に来たの?」





「たまたま...きた」





「なんで私ってわかった?」





「声。フウちゃんのことなら多分俺感でわかる」






「私は会うつもりなんてなかった。

だから、これから約束して欲しいことがある。
私と教室で必要最低限関わらない事、

私達の謎な関係を他人にバラさない事、

最後に、私に干渉しない事


この3つだけ守って」





「...んー無理かも」





「嘘だよね?守れるよね?」