見渡す限りの山、山、山、そしてたまに川


この大自然の土地、ザ・田舎


今私は学校が終わり帰宅している帰り道だ。


10年前この土地にやってきた私の家族は


今はもう慣れ親しんだこの街の住人。




一つ不便なことがあるとすれば私の家は街中というよりも少し山のほうにある事ぐらいかも




♪♪---- 着信: セト -----



「もしもし」




「もしもーし」




「今帰り?暇電しよ」




「うん、いいよ」






着信相手の名前は セトくん。


いわゆるネッ友というやつだ。



少し甘めで、でもどこかツンとする声で


聞いてるとすごく落ち着く。




「ねね、今日はバイトある?」




「今日は休みだけどなんで?」





「いや、聞いただけ!じゃあ夜までずっと通話できる?」






「うん、大丈夫だよ」





「マジ?!やったああああ!!夜までフウちゃん俺が独占できるね!」





「フフ、何よそれ」







こうやって少しだけ甘えてくるところも
本当に母性くすぐられる。