【本当の理由】
「お姉さんがきたのはね、実はあの子の代わりに来たんだよ。あの子に切に頼まれたそうだ。」
老婆は、麻美が大好きだった紅茶を飲みながら
真顔で話しを切り出した。
「今年こそ、あんたがこの場所にね、あの子に会いにくるんじゃないか?いや、今度こそ必ずくるからってね、お姉さんにしきりにいったそうだ。だからお姉さんに、8月3日の夕方、ここに必ず来てほしいとね。一目でわかるようにと、ワンピースとむぎわら帽子を着てって、とまで注文してね………」
8月3日…………紛れも無い、それは麻美の……誕生日であった。
老婆は、写真の中の”娘”ににっこり微笑んだ。
「わしらは、お姉さんに恐る恐るたずねたのじゃよ。はたまたあの子はどうしてると………」
やっとの思いで発したのか、一言いいおわると、マスターは突然ハンカチで目を拭った。
「お姉さんはね、しばらくなにも言わなかったよ。この時、わたしらはな、お姉さんの様子から、なんとなく聞かなくても分かったんだよ」
「あんたも…わかるかい?」
涙声でマスターが訴えるように問い掛けた。
「お姉さんがきたのはね、実はあの子の代わりに来たんだよ。あの子に切に頼まれたそうだ。」
老婆は、麻美が大好きだった紅茶を飲みながら
真顔で話しを切り出した。
「今年こそ、あんたがこの場所にね、あの子に会いにくるんじゃないか?いや、今度こそ必ずくるからってね、お姉さんにしきりにいったそうだ。だからお姉さんに、8月3日の夕方、ここに必ず来てほしいとね。一目でわかるようにと、ワンピースとむぎわら帽子を着てって、とまで注文してね………」
8月3日…………紛れも無い、それは麻美の……誕生日であった。
老婆は、写真の中の”娘”ににっこり微笑んだ。
「わしらは、お姉さんに恐る恐るたずねたのじゃよ。はたまたあの子はどうしてると………」
やっとの思いで発したのか、一言いいおわると、マスターは突然ハンカチで目を拭った。
「お姉さんはね、しばらくなにも言わなかったよ。この時、わたしらはな、お姉さんの様子から、なんとなく聞かなくても分かったんだよ」
「あんたも…わかるかい?」
涙声でマスターが訴えるように問い掛けた。


