【茜色】
「わたしらは、ドア越しに入り込む、強い夕日にそまる人影にね、間違いなくあの子だと核心してね。
そりゃもう、うれしくてうれしくて、もてなす前にすぐに、あの子のすきな紅茶を入れだしたんだよ。
あの子は夕むぎわら帽子に夕日を受けながら、なにも言わずにいつものように、この席にすわってね。
その後ろ姿はなにひとつ変わらない、いつもと同じ、その写真の格好でね。」
「それから少し間を置いて、入れた紅茶をわしが持っていったんだよ。
そしたら、むぎわら帽子越しにね"お世話になりました"って今にも消えそうなかすれた声で涙ぐんでしまったんだよ。
あまりに深く帽子を被っていたから表情までは見えなくてね。
「わたしらは、ドア越しに入り込む、強い夕日にそまる人影にね、間違いなくあの子だと核心してね。
そりゃもう、うれしくてうれしくて、もてなす前にすぐに、あの子のすきな紅茶を入れだしたんだよ。
あの子は夕むぎわら帽子に夕日を受けながら、なにも言わずにいつものように、この席にすわってね。
その後ろ姿はなにひとつ変わらない、いつもと同じ、その写真の格好でね。」
「それから少し間を置いて、入れた紅茶をわしが持っていったんだよ。
そしたら、むぎわら帽子越しにね"お世話になりました"って今にも消えそうなかすれた声で涙ぐんでしまったんだよ。
あまりに深く帽子を被っていたから表情までは見えなくてね。


