【今年………】
「カメラを向けられたあの子はね、純真な子供のように無邪気に笑ったてみせたり、夕日をやさしく見つめたりね。
レンズ越しのあの子は
まるで”妖精”のようでね、ほんのひとときだが、まるでわしらの子供のような錯覚がしてね。
ほんとに綺麗で、清楚で、可愛いらしく、わたしらは自然にあの子に引き込まれていったよ」
まるで子を想う、父母のような眼差しで、楽しそうに話してみせた。
「主人がたくさんとったあの子の写真のなかでね、迷わずこれだってね。
おまえさんを待ち続けたあの子の眼差し、そう、海辺を遠く見つめるその姿を、翌年の”あの日”に飾ったんだよ。
いつかおまえさんが現れたとき、健気に待ち続けたあの子が会えるようにね」
老婆は写真の麻美に、やさしく笑みを浮かべ、
”うん、うん”とうなずいた。
「やはり今年の夏、8月3日、あの子は洗われなくてねぇ……
わしらは、あの子に会いたくて会いたくて、入口の鐘なるたびに、あの子がきたんじゃないかって二人で期待してね…」
老婆が続く。
「いよいよ、あの子が毎年来ていた時間が幾分すぎてね、もう諦めかけた時、鐘がなってね」
老婆は、あの日のように入口をやさしく見つめた。
「カメラを向けられたあの子はね、純真な子供のように無邪気に笑ったてみせたり、夕日をやさしく見つめたりね。
レンズ越しのあの子は
まるで”妖精”のようでね、ほんのひとときだが、まるでわしらの子供のような錯覚がしてね。
ほんとに綺麗で、清楚で、可愛いらしく、わたしらは自然にあの子に引き込まれていったよ」
まるで子を想う、父母のような眼差しで、楽しそうに話してみせた。
「主人がたくさんとったあの子の写真のなかでね、迷わずこれだってね。
おまえさんを待ち続けたあの子の眼差し、そう、海辺を遠く見つめるその姿を、翌年の”あの日”に飾ったんだよ。
いつかおまえさんが現れたとき、健気に待ち続けたあの子が会えるようにね」
老婆は写真の麻美に、やさしく笑みを浮かべ、
”うん、うん”とうなずいた。
「やはり今年の夏、8月3日、あの子は洗われなくてねぇ……
わしらは、あの子に会いたくて会いたくて、入口の鐘なるたびに、あの子がきたんじゃないかって二人で期待してね…」
老婆が続く。
「いよいよ、あの子が毎年来ていた時間が幾分すぎてね、もう諦めかけた時、鐘がなってね」
老婆は、あの日のように入口をやさしく見つめた。


