【あかねいろ】 Endless_eternal_Lovers(短編集①)

【三部作】
入口を入ると、そこは郷土資料館らしく、様々な歴史を物語る展示が沢山並んでいた。
失礼がないように、”それら”をゆっくりと観覧しながら、目的?である写真展に行き着いた。

達也は、思っていたよりもはるかに大規模な”催し”に少々驚きながらも、数ある写真の中から、マスターの写真を 探した。

花や草木、海や河川、動物など、ある意味定番である展示作品がただ続く写列。その中に、マスターの”得意”とする風景画も二、三 存在した。

見ていくうちに、佳作、入選と題された列に移動、出品展示品よりも段々と大きくなっていく写真達。
達也には、あまり芸術センスがないのか、どれをみてもまるで”同じ”に写ってしまう。

だが…………

もっとも大きな最優秀作品賞を見た時、 それまで”同じ”に見えた”展示品”が、どの作品よりも格別に、より達也にとって特別に、異彩を放っていた。

そう、それはマスターの 描いた自慢の”三部作”であった。