【あかねいろ】 Endless_eternal_Lovers(短編集①)

【長岡】翌朝、三人で朝食を食べている時、

「おまえさん、まだ帰らんくて大丈夫だや?」

「……は、い…」

「そんだらよ、長岡の郷土資料館にいってきなされ。」

「長岡?……」

突然、訳の判らないマスターの言葉だが、”長岡”という言葉に、この時ばかりは答えを伺った。

「何かあるんですか?」

「まあいいから、車は夕方まで戻ればつかってええがら、いきなされ」

少し、照れ笑いに見えるそのマスターの顔は、何か言いたげで、高揚すら感じ取れる。

「いいじゃないですか〜。教えてくださいよ〜」

相手を”のせる”口調で 加える達也に、

「いや〜、夏によ、新潟県のよ、写真展があったんんだや。そこでよ、わしの力作が三つも飾られちまってな、」

完全に照れまくってるマスターに

「あんた、是非みてくれっていいたいんだや?はっきりいいんしゃい!」

と老婆は、軽快なおしどり漫才をやってみせた。

達也は昨日からの時間の中で、初めて笑って見せた。