【あかねいろ】 Endless_eternal_Lovers(短編集①)

【答え】「だがな、それよりも、もっと奇妙……というか、もっと変わったことがあってよ。住職の話しを聞いたすぐあとじゃ、喫茶に隣町の”美術家”と名乗る者がやってきてな、わしに、こういったんだや。」

マスターは二本目の葉巻を点けた。

「お客さんによ、この店にいってくれって言われたとよぅ。それでわしらにそのお客さんの書いた手紙を渡してくれってな。」

「…………」

「差出人も見ずに手紙はすぐに母ちゃんがよんだのさ。その手紙の内容はな、わしと母ちゃんにあるものを美術家に貸してやってほしいってな…」

マスターは、きゅうすの残り少なくなったお茶を入れた。

「あるものって……?」

達也は疲れ果てた表情を隠せないでいる。
それをみたからか、

「おまえさん、つかれてるんだや?今日はもう、やすみなされ。」

と、”答え”はわからぬまま、用意された客室にて、眠りについた。