【諦めないこと】
その言葉を聞いてマスターは、”額縁”の写真以外、アルバムに丁寧にまとめてあった、すべての写真を持ち出し、広げた。
「あの子はあの日、わたしらにいままで有難うって告げたんだや。だけど今、お姉さんの言葉を聞いてわしらは、感無量だや。お二人さん、このアルバムには、絶望と希望が交差する、愛に生き、病気と向き合うあの子の生きた証だや、みておくれ。」
マスターはそういうと、 二人に気をつかい、うたた寝をしていた妻を揺すりおこし、抱えるように、キッチンの奥の部屋に引き上げていった。
「たっちゃん、あーちゃんは、それからすぐに、隔離病棟に移ってね、日を追うごとに人がかわったみたいに痩せていってね………」
由美姉は、込み上げる哀しみを、歯を食いしばって必死にこらえていた。
「でも、懸命に治療に励むあーちゃんは、ことあるごとに、来年も………来年も……っていってたっけ」
少し笑った由美姉は、黙って聞く達也に、往年の麻美の幻想を映し出した。
その言葉を聞いてマスターは、”額縁”の写真以外、アルバムに丁寧にまとめてあった、すべての写真を持ち出し、広げた。
「あの子はあの日、わたしらにいままで有難うって告げたんだや。だけど今、お姉さんの言葉を聞いてわしらは、感無量だや。お二人さん、このアルバムには、絶望と希望が交差する、愛に生き、病気と向き合うあの子の生きた証だや、みておくれ。」
マスターはそういうと、 二人に気をつかい、うたた寝をしていた妻を揺すりおこし、抱えるように、キッチンの奥の部屋に引き上げていった。
「たっちゃん、あーちゃんは、それからすぐに、隔離病棟に移ってね、日を追うごとに人がかわったみたいに痩せていってね………」
由美姉は、込み上げる哀しみを、歯を食いしばって必死にこらえていた。
「でも、懸命に治療に励むあーちゃんは、ことあるごとに、来年も………来年も……っていってたっけ」
少し笑った由美姉は、黙って聞く達也に、往年の麻美の幻想を映し出した。


