兄も私も保育園でされたことを母に言いませんでした。 私たちは知っているのです。母は弱いのだと。 朝早く目が覚めた私はリビングに行きました。 すると隅の方で体育座りをしている母を見つけます。 手首を見ると血だらけでした。 「こんなことしたらおてて痛いよ?」 純粋に思った言葉だったのでしょう。 母は泣き崩れ、ごめんねといい私を寝かせました。