「君の隣でこれからもずっと笑い合おうね」

そう口にした日からどのくらい過ぎただろう

あと何回笑い合う日が訪れるだろう

ずっとふたりで笑い合いたいの

そう願って……


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「おはよー!昨日はよく眠れた?」

「おはよう!今日テストだって!勉強した?」

「え、まじで??全然勉強してないや…」

「もうー!!ほんとに君は勉強しないんだから!そんなんじゃ今日のデートなしだからね!」

「やだよ(笑)俺頑張るわ!」

「今から頑張っても遅いじゃん(笑)」

「じゃあ俺が80点以上とれたらデートな」

「おっけい!まぁ今からしても遅いけどー!せいぜい頑張ってくださいねーーだ!」

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この頃は思いもしなかった。。
2人で何気なく笑いあって、

楽しかったあの頃に戻りたい
そう願うのはダメなことですか?

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「ほらどーよ!俺の点数!!85点だよ!
やっぱり俺は天才だなぁ!」

「なっ!!!私より点数上じゃんかぁ!勉強してない癖に!!ほんと嫌になっちゃうんだから!」

「行こ!!デート!楽しみにしてたんだろ?」

「うん!!行く!!!どこに行こっか?」

「え、お前決めてなかったの?ほんとに笑そういう所、、お前らしいっていうか笑あれだよな」


「なにーよー!!あれって!しょーがないじゃん!色々行きたくて決めれなかったんだもん!んでどこ行く?アイス?ショッピング?」

「どうせ両方行きたいんだろ?ほら行くぞ」

「わかってるじゃーん、さすがだね!すき!!」

「はいはい笑ありがとな!ほら手!繋がないの?行くよ!

「んーん!つーなぐ!」

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君の手すごく暖かった。

ギュッでしたら握り返してくれた


またもう一度手繋いでよ、名前で呼んでよ、デートに行こうよ

なーんてね、そんなこともうあるはずないのにね、、、、

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(LINE)
「今日のデート楽しかったね!また行こうね♡明日学校遅れちゃダメだよ!」

「おう!また行こう!また明日学校でな!おやすみ!」

「うん!おやすみなさい!」

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キーンコーンカーンコーン

「あれ、もしかして遅刻かな、、遅いなぁ、、、」

(LINE)
「何してんの?遅刻?」

「あーーわりぃ、来る途中で、コケちまってさ、、ちょっと遅れるわ」

「え?コケたの?w何してんのだっさ笑」

「んな事言うなよ笑まぁとりあえず向かうからさ!また後でな」

「はーい、気をつけてね」

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(学校)
「あ!!!おはよー!何してんの笑高校生になってコケるってダサすぎない?」

「いやー俺も急に膝に力入らなくなってさ、びっくりした笑」

「ほんとに気をつけてよね、大したことなくて良かったよ」

「だなー気をつけるわ(笑)」

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(コケる時)
あ、やっべぇもうこんな時間じゃん

あいつに怒られそ、早く出ないとな、、

ガクッ、、、、


え???俺今足が、、、なんだよこれ、、なんで立てない?俺の足どうなってんだよ、、

くっそ、、

どうしちまったんだ

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「あ!今日も学校終わってからどっか遊びに行こうよー!!」

「あーー今日は俺行くとこあるんだ!わりぃ!また明日な!」

「わかった!また明日ね!ぜっーたいだよ!約束ね!」

「子供かよ笑はいはい約束な!気をつけて帰れよ!」

「うん!また明日!またね!」

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(病院)
「2番の診察室にどーぞー」

「精密検査の結果が出ないことには詳しいことは分からないんだがね、君はALSである可能性が高い、、」

「ALS??ですか?
それって、、、」

「脳から神経、つまり筋肉に上手く発信がいかなくなり、筋肉が萎縮してしまう病気なんだ、

近い将来にはだんだん立てなくなって、呼吸も出来なくなり、喋ることも出来なくなる。」
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「え??俺がですか?ALS??病気?」

「まだ難病の1つでね、、具体的な治療法は見つかっていない、、」

「そうですか、、、ありがとうございました、、失礼します」

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「だぁーーーーーーー」


「だぁーーーーーー」

病気??なんで俺なんだよ、、


そうだあいつと別れなきゃ、これ以上一緒にいても迷惑かける

別れたくねぇよ、、ずっと一緒にいたかった、、ごめんな、

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(LINE)

「明日さ話あるんだ、放課後一緒に帰らねぇ?

「??いいよ!明日一緒に帰ろ!またあしたね!おやすみ」

「ああ、おやすみまた明日な」

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また明日

おやすみ

このやり取りももうお前とすることもないな、、

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キーンコーンカーンコーン

「さぁ!!帰ろ!話ってなーに!」

「帰るか!ほら手繋ご!」

「うん!!繋ぐ!」

「俺さ、、病気なんだって、、
将来死ぬかもしれねぇ、、だからさ別れよ、、」

「何、、、いってるよ?
君が病気、、、?冗談だよね?」

「嘘じゃねぇよ」

「え、ほんとに?嘘って言ってよ!ねぇってば」

「ホントだって、俺も嘘って思いたかったよ、お前と別れたくねぇよ、、、」

「なら別れなくていいじゃん!付き合っててよ、」

「ためだ、俺と別れて、じゃないとお前は幸せになれない!」

「幸せになれない??どうして?

どうして君が私の幸せを決めるの?私は私は君といるのが幸せなの!!
2人で笑いあっていたいの!これからもずっと!!だから別れるなんて言わないでよ」


「俺と付き合ってて後悔しない?俺お前のこと守れねぇよ?覚悟できてる?」

「君と一緒なら大丈夫だよ!」

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私はこの選択を後悔はしていない

きっと何回同じことが起きても同じ選択をするだろう

君が好きだから

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2人で約束した日から3年が経った─

高校は卒業して

君は徐々に両足は動かなくなり、喋ることも機械を通じてでしか出来なくなった

もう君の大きな手で抱きしめてくれない

名前を呼んでくれない

それでも私は君の隣にずっといたい

君のことが大好きだから