キミの素顔は俺だけのもの〜初恋は陽だまりの桜から〜




受験が終わってから、私はちょっと自信がなくて、落ち込んでいた。



いつもなら解けた問題も、すごく緊張していたせいでなかなか会場の空気が掴めず、なんとなく解けなかったような気がしていた。



考えれば考えるほど出来なかったなぁって思うし、落ちちゃうかもなんて最悪な未来も見える。



そんな時校庭に大きな桜の木を見つけて、惹かれるように近づいた。




この桜が咲く頃には合否が出てるなぁなんて暗い気持ちで俯いていると、


「どうしたの?」


と1人の男の子が近づいてきた。