「あの時は高橋くんが話題作ってくれて…」
そう言いながら、2人の発言から2人が私の様子を気にしてくれていたんだろうなって思うとやっぱり優しさが沁みてくる。
「あぁ！高橋ね！
なんか、陽菜めっちゃ高橋と仲良くしてない？」
「えっ？そうかなぁ」
確かに言われてみると、
西野くんがいない時に2人で話すことにそんなに緊張しないし、
高橋くんが上手に会話を回してくれるおかげで変な間が出来たりしていないかもしれない。
「ちょっと〜、高橋のこと好きになっちゃったりして〜」
なんて愛美ちゃんは盛り上がってるけど、それは違うんだぁって心の中で否定する。
ふたりにそろそろ打ち明けてみようかなぁ。
でも、なんて話を始めたらいいのか分からないし、自分から話すことがすごく恥ずかしい。
