「高橋くん!
……その、、さっきはありがとう」
私がそう言うと、高橋くんはニコッと笑って
「全然!清家さん、案外いっぱい笑うんだな
大人しい子だと思ってたけど、やっぱ笑顔が似合ってるよ」
と言うと、肩をポンっと叩いてくれた。
「う、うん。ありがとう」
「おう、席近いし、またいっぱい話そーぜ」
こんなに面と向かって男子と話せたことも初めてだったし、自分から声をかけられたことが誇らしい。
今日はとってもいい日だなぁなんて思っていると、「智也〜!はやく顧問のとこ行くぞ!」と爽やかな声が聞こえた。
「は〜?陽斗なんか悪いことしたのかよ」
「そんなんじゃねぇし!今日の筋トレメニュー聞きに行くぞ!」
「そんなの部活直前でいいだろ」