キミの素顔は俺だけのもの〜初恋は陽だまりの桜から〜





その1人の言葉をきっかけにグループのメンバーはどんどん言葉を繋げる





「それうちも思った!
そんな緊張しなくていいよ?」


「ほんと、隣のクラスにいたから知ってるよ?
清家さん、清楚で可愛いからめっちゃ男どもが噂してた!」



「いや〜お前それ言ったらダメだろ。男の内緒話バラすなって」



「でもほんと、近くで見るともっと可愛いし、顔ちっちゃいね〜
肌も真っ白でほんと綺麗〜〜!!」




いつの間にか話題が私のことになってることがむず痒い。


それに気をつかってくれたのか、みんながいっぱい褒めてくれたことが嬉しかった。



「あ、ありがとう

……そんなこと言ってくれて、

すごく嬉しい」



とにかく今自分が出来る精一杯の笑顔でみんなの誠意に応えようと努力してみる。


みんなの顔は見えなかったけど、何とか笑えたかな…?



ちょっとこわいけど、おそるおそる顔を上げてみると、みんな笑顔で笑いかけてくれていた。