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ヒラヒラと桜の花びらが舞っている。


立派な桜の木のそばに立ってそんな様子を見ていると期待でドキドキする気持ちと、切ない気持ちが入り交じる。


今年もこんなに素敵に咲いたんだね



そんなことをぼんやりと考えていた。


「陽菜〜?行こ〜〜!?
また今年も3人同じクラスだよ〜〜っ!」



クラス発表の掲示板前の人混みの中から愛美ちゃんの声がする。



実は私は朝1番で他の生徒が少ない中掲示板をチェック済み。


心臓をドキドキさせながら『陽』という漢字を探した。




それは自分を見つけるためでもあるけれど、あの日私を変えてくれた彼を、ずっと遠くから憧れてる彼を見つけるため…。