「きゃあっ」
「桜南歌、あんたムカつくの。死んでよ」
…私ってムカつくんだ。私、先輩達にそうムカつかれる筋合いはないんだけどなぁ。
「せ、先輩。私、先輩達にムカつかれることしまし…」
「あ?めちゃくちゃしてる。あんたばっかり慎のそばにいるのがムカつく。」
えっ…、私は慎先輩のそばにそんなにいない。先輩達の方がそばにいる。私が羨ましいほどに。
ってことは…
「じゃあ、私が慎先輩に近づかなければいいんですね?」
これでいいんでしょ?先輩達が恨む理由はこれなんだから。
「そういうことになるけど…、あんたには『今』死んでもらうから、どうすれば助かるかなんて考えなくていいよ」

