薬を飲むと何も感じ無くなる。

 娘が小学1年生の時、学校役員をやった。広報役員という、学校の紹介冊子を作るのが主な仕事。
 ある日学校のレクリエーションの撮影に参加した。保護者の役員という事もあり、1人ブラブラシャッターチャンスを探していた。
 昼食、小学生は班ごとに食べる。私は、写真を撮った。暑い日だったので皆クタクタだ。その中に娘をみつけた。娘は1人敷物の上で座っていた。1人で食べるのだろうか。誰も誘ってくれないのか。
 私は、涙が溢れた。止まらない程でてきた。急いでトイレに入りしゃくりあげて泣いた。苦しくて、悲しくて、痛くて、感情が生で体に刺さる。耐えられなかった。簡単に先生達に挨拶を済ませ、急いで自転車に乗った。自転車を走らせながらも涙が止まらない。痛みも苦しみも消えない。苦しい。
「助けて」
言葉にはせず、頭の中で響く。

 私は、薬がきれて2日飲んでいなかった。たった2日飲まないだけで私は、壊れてしまった。薬がないと私は、生きていけないのだと思った。