「どうしたの。和。」


「ねえ、茜と‥‥‥、話してきた。」


「あ、茜と!?」



じゃなくて!!



「和!!ごめん!!」


「えっ?いきなりどうしたの?」


「私‥‥‥、和にひどいこと言っちゃった。
和は私の言うこと信じてくれたのに私は和の言うことは信じられなかった。ホント‥‥‥。」




ヒドイやつ。




心の底から思う。




「‥‥‥委員長と別れた、の?」


「え、何で分かったの?いやまあ、そうなんだけど。」


「なるほど、それで‥‥‥。」


「‥‥‥?どういう意味?」


「なんか委員長と付き合っていたとき、すみれは別人みたいだったの。」


「別人‥‥‥。」




和の言いたいことはわかる。


委員長に依存して、自分がどんどん変わっていっていたから。




それに私は気づかないで、でも‥‥‥。


小田巻くんが、目を、覚ませって言っているみたいで。



茜と委員長の浮気?現場も相まって目が、覚めたんだ。




だからこそ、彼の部屋にあった写真が気になるし、ショックだった。





「今のすみれは元通りって感じ。」


「そっか。」





和はそれからその話については何も聞かなくて。


それが私には嬉しかった。



まだまだ思っていることがある話だから。


あんなことになったのは私が弱くて、逃げて、茜との会話を避けたから。



逃げるのは一時的ならいいことだけど、それに私は甘えていた。


だから、逃げ場所として__。



いや、今考えたって何にもならない。



私が今考えるべきは他のこと。




「あ、で、茜との話続けてもいい?」


「うん。お願い。」




茜のこと。それに‥‥‥。




__小田巻くんのこと。