「‥‥‥?ここは?」
連れて行かれたのはまだ新しく見える家。
結構大きい。庭もあるし。
「入ってみればわかる。」
「えっ?鍵持っているの?委員長?」
「ああ。大丈夫。小田巻から鍵をもらっているから。」
「っ!?」
それってもしかして、
ここは小田巻くんの家ってこと!?
ガチャッという扉を開ける音で我に返った。
「委員長、勝手に入って大丈夫なの?」
これって、ホントに不法侵入じゃない!?
「ああ、ちゃんと持ち主には許可があるから大丈夫。」
「そっか。」
持ち主って小田巻くんのこと?
なら安心だね‥‥‥って待って!?
なんで二人ともそんなに仲いいの!?
どういうご関係で!?
思ったことが顔に出ていたのか、委員長は苦笑いしながら言った。
「彼とは友達の友達という関係で‥‥‥。」
「友達の友達‥‥‥。」
会ったら気まずいやつ!!
何を話せばいいのかわからない関係だよね!それ!!
そっから、よく鍵を貸すぐらい仲良くなったね!!
「まあ、続きは中に入ってから続きは話すよ。」
「中‥‥‥?」
「うん。それを見なくちゃ、話は始まらないから。」