ストーカーって言葉、知っていますか?澄くん!!

「一緒に帰ろう?すみれちゃん。」

「うん‥‥‥。帰ろう。大和くん(・・・・)。」

「あれ?神宮寺くん呼びからついに変わった?」

「うん。大和くんは私の彼氏、だから。変えよっかなって。」

「そっか。‥‥‥友達との会話、うまく行った?」

「‥‥‥ごめん。思ってた形と違う感じで距離をおく、と思う。」

「‥‥‥そっか。ケンカ、しちゃったんだね。」

「‥‥‥うん。」




なんで、あんなにキツく言っちゃったんだろ?


和は、何も、悪くないのに‥‥‥。




「泣かないで。すみれちゃん。」

「えっ‥‥‥?泣いて、る‥‥‥?」




あれ、視界がぼんやりして‥‥‥。


そっか、私泣いてるのか‥‥‥。




「和に!和に、キツくあたっちゃった‥‥‥。和は、悪くないのに。」

「‥‥‥。」

「や、大和、くん、とね。」

「うん。」

「別れたほうがいいって‥‥‥。大和くんのこと、わかって、くれなくて。」




わかってくれると思ってた。


大和くんと付き合うこと。

でも‥‥‥、ダメだった。




「ひどいやつ!私!!噂を信じなくて、一緒にいてくれたの、大和くんだけじゃ、なかった、のに‥‥‥。」




大和くんも信じてくれた。


でも、それは和だって同じなのに‥‥‥。




「大和くんと、別れたほうが、いい、なんて、言われて‥‥‥。」




ショックで‥‥‥。




「大丈夫。すみれちゃん。きっと友だちもわかってくれるよ。」

「‥‥‥ホント?」

「うん。だってすみれちゃんのこと、信じてくれたんでしょ?」

「‥‥‥うん。」

「なら、すみれちゃんのこと分かって、黙って距離をあけてくれるよ。」

「でも、和、『大好きだから離れたくない』って。」

「大丈夫、大丈夫。」





その声に安心してしまう。

でも、この声どこかで聞いたことがあるような‥‥‥。

まあ、聞き間違えかな。




「ところですみれちゃん。」


「ん?何?」


「何で僕のこと『大和』って呼ぶのに時間かかったの?」


「‥‥‥昔、イジメられてて。そのときの主犯の名前が『佐々木 大和』っていう名前で。」


「ああ、なるほど‥‥‥。辛いこと聞いてごめんね?」


「ううん。いいの。大和くんなら。」


「そっか‥‥‥。ありがとう。信じてくれて。」


「左目下に黒子(ほくろ)があった同名の人には注意してね。その人だから。」


「うん。僕にはついてない、よね?」


「付いてないよ。大丈夫。」





ついてないから安心して話せる。


もしついてたら話そうなんて気も起きない。




「大丈夫。すみれちゃんは僕が守るから。安心して?ね?」

「‥‥‥うん。」


ありがとう。大和くん。

おかげで涙はすっかりなくなった。







()がずっと守るから。」