____昼休みのいつもの階段。
最低……。
なんで和にあんなことを言っちゃったのかな……。
「最低……!!」
ひどいやつじゃん……。
あんなこと言うなんて……。
「すみれちゃん?どうしたの?」
「神宮寺くん……。どうしよう……。私!!」
「えっ?」
私は神宮寺くんに和のことを話した。
「それは……。すみれちゃんの友だちがよくないんじゃないかな?
その子は、関係ないのに口出ししすぎじゃない?」
「でも……。」
和はただアドバイスしてくれただけで……。
それに私が勝手にイラついたから……。
和は何も悪くないのに……。
「まあ、すみれちゃんが気になるなら距離をおいてみたら?」
「距離を、置く……?」
「そう。そうしたらすみれちゃんも冷静に判断できるんじゃない?
今のすみれちゃん、見てて不安になるし。」
「でも、和と距離を置いたらひとりぼっちになっちゃうよ……。」
「ひとりぼっちじゃないよ。僕がいるじゃん。」
「神宮寺くんが、いる。……そうだね!」
私には彼氏がいる。
だから、大丈夫。
和がいなくても。
「ごめん。神宮寺くん。」
でも、私は神宮寺くんによりかかりすぎてる気がする。
神宮寺くんに対して申し訳ない……。
「大丈夫だよ?すみれちゃん。『守る』って言ったでしょ?ほら?笑って?」
「ありがとう!神宮寺くん!」