そして和は続けて言った。


「犯人として考えれるのは、小田巻のファン。」

「ああ‥‥‥、なるほど。」


小田巻くんはイケメンで活躍してるから女子からの人気が高い。


そんな小田巻くんには今まで彼女がいたことがなかった。


でも、今は茜という存在がいるから‥‥・。


そんな茜に嫉妬した子がいるかもしれない。



「でも注意して。」

「注意?」

「うん。クラスの子はみんなすみれが犯人だと疑っているから」



疑われても、状況見たら確かにそうだけど‥‥‥。


もしかして、昨日の小田巻くんの『気をつけて』ってこれのこと?

クラスの人に疑われてるって教えてくれたの?

私のこと、小田巻くんも信じてくれたの?




そんなことを考えていると、和の声が私を現実に引き戻した。


「と、まあ、こんなとこだけど、すみれから話すこと、あるよね?」


そう言われた私は今までのことを話した。











小田巻くんのストーカーにあっていたこと、遊園地の直後に会ったこと、そして神宮寺くんとお昼を食べていること__。