「まずはどこに行く?」

「そうですね‥‥‥。ここから近いですし、コーヒーカップにしますか?」

「おー、いいね!」


私と茜はチケットを購入して、コーヒーカップに向かっていた。


「待って二人とも。」


と、息を切らしながら和が私達のもとへ来た。


「あ、ごめんね和。うっとうしいの(小田巻くん)の相手をしてもらちゃって。」

「別にいいけど置いておかないで!」


そうだよね。ごめんね‥‥‥。


ついノリで置いてっちゃったけど、和は大切な人!!

置いていった私が馬鹿だった!!



「そうだよ!!すみれちゃん!!俺を置いていかないでよ!!」



小田巻くんは別だけどね?



「っていうかなんで小田巻くん、ついてきたの?」

「え?駄目?」

「駄目に決まってるでしょ!?逆になんでいいと思ったの!?」



意味わからなすぎる!!


普通に怖い!!



「これストーカーだよ?次やったら警察に突き出すから!」



私にしては思い切ったことを言ってみた。

これで流石の小田巻くんもビビって‥‥‥!



「ああ。そんなことになったら、すみれちゃんのお母さんに無実を証明してもらえることになっているから大丈夫!」

「マジで‥‥‥?」

「うん!」



お母さん!?何約束してるの!?

娘のことが心配じゃないの!?



「だからこれからもすみれちゃんのストーカー、じゃなかった。えっとアプローチを頑張るよ!!」


さっきまでの怖さを出さずに、ニコニコと宣言する小田巻くん‥‥‥。

いや頑張らないでよ!!お願いだから!!


しかもアプローチって!!

これ言っちゃったら、二人にバレちゃうんじゃ!?


「キモ!」

「あの、早く並びませんか?」


あ、そんなこともなかった。

和に至っては軽蔑してるし‥‥‥。


普通に大丈夫そう、かな?



「ほら!すみれちゃん!並ぼう?二人っきりで乗ろうね!」

「駄目。すみれは私達二人と乗るの!」

「とりあえず並びましょう‥‥‥。みなさん。」


ああ、うん。

大丈夫そう。



「じゃあ、並びに行こうか!!」



でも、一つ違和感がある。

茜のこと。


茜は小田巻くんのこと、別になんとも思っていない感じだったのに。

なんか今日は小田巻くんに向かって、



__暗い顔をしている。