「ねえ、すみれさん。そういえば昨日、」
「ねえ、何話しているの?」
「うわっ!」
「お、小田巻くん!?」
私達は急に話しかけられて動揺してしまう。
茜は多分、嬉しい動揺だけど、私はホラーに遭遇したような動揺をしている。
だって情報を集めているなんて知られたら!!
何が起こるかわからないよ!!
そんなことを思って警戒態勢をしていたら、ニコニコしながら小田巻くんのが口を開いた。
「ねえ、すみれちゃん。」
「な、何!?家ならもう押しかけてこないで!!」
「あ〜、いや、家じゃなくて、昼休みちょっと時間ほしんだけど。」
「昼休み?‥‥‥はっ!!」
あ、ヤバっ‥‥‥。
茜だけではなくクラスのいろんな人から注目されてる。
特に女子からの視線が痛い!!
もう!いつもクールすぎるのに、何で今、ニコニコ笑っているかな!?
「ちょ、ちょっとこっち来て!!」
とりあえず場所を変えないと視線がしんどい!!
「ふ〜ん。なるほど。」
どうやら俺が警戒しなければならないのは、
すみれちゃんが『茜』と呼んだクラスメイトらしい。
待ってろよ‥‥‥。
必ずしとめる。すみれのために。


