「な、なんで家にいるの!?小田巻くん!?」



えっ!?

ここって、家、だよね……?



「あらあら?帰ってきたの?すーちゃん。」

「お母さん……。『あらあら?』じゃないよ!!なんで小田巻くんがいるの!?」



家のリビングから来たのは私のお母さんだった。

お母さん、おっとりしすぎて防犯意識がないらしい……。

なんで簡単に人を家にあげちゃうの!?

危ないよ!?

小田巻くん帰らせたら、防犯の大切さについて教えてあげなくちゃ……。


そうだ!!

小田巻くんを帰らせないと!!

これ以上家にいられると何されるか分かんないし!!



「あれ?お義母さん。すみれちゃんのこと、すーちゃんと呼んでいるんですか?」

「そうよ。可愛いでしょ?」

「いいな……。俺もそう呼ぼうかな……?」

「あら?(すみ)くんもすから始まるから、あなたもすーちゃんになっちゃうわよ?」

「確かにそうですね。」



えぇ……、お母さんと小田巻くんがなんか仲良くなってる……。


てか、さらりと私のお母さんのこと『お義母さん』って言わないでよ!?小田巻くん!!