今、私、スラスラ言葉が出てくるよ。


自分でも驚いてる。


『あの…私、ずっと先生に憧れてました。みんなが先生を好きになっていって、でも、地味な私なんかが先生を好きだなんて言うの厚かましいかなって思ってて。だから友達にも言えなくて。今のこの状況が信じられないです。これ、夢なんですか?』


本当にたくさん言葉がこぼれてく。


『夢なんかじゃない。俺はちゃんと目の前に存在して、陽愛もここにいる。だったら陽愛も…俺と同じ気持ちだって思っていい?』


『…』


私は…その言葉に思わず泣いてしまった。


涙がポロポロ落ちて…


そんな私を見て先生はまた…


包むように優しく、熱くなった体を抱きしめてくれた。


こんなこと…想像もしてなかったよ。


先生が、憧れの五十嵐先生が、私を想ってくれてたなんて…


夢じゃないなんて…