ずっとずっと近くにいたのに、今までちゃんと見てなかったのかも知れないな。


私…


本当に告白していいのかな?


先生に気持ち伝えても…笑われたりしない?


優香のこともあるし、本当に今はよくわからないけど…


『陽愛もおいでよ~』


優香が可愛いく手を振りながら私を呼ぶ。


『うん、今いくから』


私は、ようやく立ち上がってみんなのところにいった。


ゆっくりプールに足をつける。


『冷たっ』


『ずっと入ってたら温かいよ』


『優香、ちょっと休憩しないとダメだよ』


『平気平気~だって楽しいんだもん』


高校時代の良き思い出の1ページになるはずの1日。


なのに優香の屈託ない笑顔を見たらなんだか…ちょっと憂鬱に感じてしまった。


「ごめんね、優香…」


本当に私って…ダメだな。