ドキドキしたり、嬉しいって…


好きってことだよ。


俺も…そうだから。


『それってさ、五十嵐先生?』


単刀直入に聞いてる自分がちょっと情けない。


『…うん』


やっぱり…


『そか。そうだよな、あんなイケメンが近くにいたら…誰でも好きになるよな』


『佑都は誰にも言わないってわかってるからいうけど…最近、先生がマンションの隣に引越してきたんだ。びっくりしたけど偶然にね。それで先生の部屋に入って…』


『え?』


あまりに衝撃な言葉が飛び出して、一瞬、頭が真っ白になる。


『あ、いや、変なことはもちろんしてないよ。ご飯…作ってあげただけ。1人で作れないみたいだったから。でもね、なんか…すごくドキドキして』


そんな話…聞きたくなかった。


『…五十嵐のこと、好きなんだな』


『…たぶん』


映画のシチュエーション、やっぱり陽愛自身に重ねてたんだ…