話す度に動く唇も…


こんなに近くで見たことなかった。


ちょっと薄めだけど艶々して魅力的。


綺麗な瞳に高い鼻も…本当に素敵だ。


あんまりまともに顔が見れないから、チラチラ盗み見してる私。


あっ、先生、こんなとこにホクロがあるんだ。


髪と首の境目辺りに見つけたホクロ。


もしかして…これの存在を知るのは私だけかも?


こんな見つけにくいところにあるのを見つけられる程、特別で親密な彼女がいれば…別だけど。


改めて思った。


今、私は憧れの人と同じ部屋に2人きりなんだって。


そんな特別な時間を過ごせてるっていうのに、さっきから1秒だってリラックス出来ない。


他のことになんか集中出来ない。


本当に…どうしたらいいの?


やっぱり、先生はずるいよ。


ただそこにいるだけなのに、大人の魅力が溢れすぎてて、この気持ちをしずめるの…無理なんだもん。


先生の全部が素敵過ぎて、こんなにも胸が熱くなって、私…


本当にどうかしてるよ。