そりゃそうだよね、こんな逸材、世間が放っておくわけないもんね。


だけど、英語の先生になりたかったから全部断ったって聞いた。


友達はみんなそう言ってるけど、これは本当の話だと思う。


すごく潔いし、もったいない話。


だけどもし、五十嵐先生が今からでも芸能人になってしまったら…


私なんて、手が届かないどころか、すぐに忘れられて記憶から消されてしまうだろうな。


それは…いくらなんでも寂し過ぎる。


どっちみち、私が卒業したら忘れられるんだけど…


せめてそれまでは、ただの生徒でいいから、先生の頭の片隅に存在していたいなって思う。


とにかく、この映画は絶対見たかったから…嬉しい。


佑都とは昔からたまに買い物とか行ったりしてるから、気が楽だし。


本当に女友達みたいな感覚でいられる。


クールだけど、結構笑ったり話も合うから。


映画、次の休みの約束までは楽しみにしておこう。