『陽愛のだよ!陽愛の高校の、何て名前だっけ?あの…』


え…


ま、まさか…?


学校のイケメンって…


『い、五十嵐先生?』


『そう!!それ!その五十嵐先生が来ちゃってるよ!』


どうして…?


先生がここに来るとか…


もしかして学校で何かあった?


『わ、わかった。とにかく出てくる』


私は急いで洗い物してた泡だらけの手を洗って、ドアに向かった。


この向こうに先生がいるの?


私、髪型とか大丈夫!?


さっと、そこの壁に掛けてる鏡に目をやった。


全然大丈夫じゃないよー


どうしよう、でも、もうこれ以上待たせるわけにはいかないし。


私は、覚悟を決めて恐る恐るドアを開けた。


ゆっくりと開くその隙間に、だんだん現れるイケメンのオーラ。


うわ…


本当に…五十嵐先生だ!


その、めちゃくちゃイケてる眩しすぎる笑顔に、さらに心臓がバクバクし出す。