未だに思い出してくれない僕のこと。
優里に無理矢理キスをする。


「2年経ったし、もう思い出してくれてもいいと思わない?」


「......さぁ」


「いい加減さぁ...昔みたいに呼んでよ、その可愛い声で」


優里を押し倒して、馬乗りになって。
首に手を添えて、その手に力を入れそうになって。


「好き、好きだよ」


「...そう、ですか」


「好き、好きなんだよ...?2年間も、襲わないように頑張った...なのに、なのになのに!!」


あぁ、やっぱりこうするしかなかった。
君を愛し続けるためには、こうするしか。


「...はは、ゲームなんてもの与えた僕が悪かった」


「りつ、さ...?」


「僕のこと好きって言ったのに...僕を見てくれないなら、僕しか見えないようにするまでだよね」


思いっきり、綺麗な首に添える手に、力を込めて。