「......随分と、現実味のない場所」
山奥に、大きなビル――――
ぱっと見た感じ、20階は確実にある。
...それに、真っ黒。
窓はあるんだろうけど...当たり前のように、外からは見れない。
「ボスの部屋に行くぞ」
入口を入って正面のエレベーターに乗り込む。
「...目を隠すぞ」
そう言って彼の腕で目をおおわれる。
ピッ、ピッという機械音が数回続くと、ようやくエレベーターは動きだし、視界も自由になる。
「ボス、連れてきました」
ボスの部屋直通のエレベーター。
奥にある机。椅子に座って本を立て、顎を乗せてこちらを見る男。
「ふふ、初めまして。...私は工藤、この組織のボスだ」
立ち上がって、こちらに来る。
横にいたはずの男がいつの間にかお辞儀をして下がり、エレベーターで下に行ってしまった。
「君の名前を―――教えてくれるかね?」
山奥に、大きなビル――――
ぱっと見た感じ、20階は確実にある。
...それに、真っ黒。
窓はあるんだろうけど...当たり前のように、外からは見れない。
「ボスの部屋に行くぞ」
入口を入って正面のエレベーターに乗り込む。
「...目を隠すぞ」
そう言って彼の腕で目をおおわれる。
ピッ、ピッという機械音が数回続くと、ようやくエレベーターは動きだし、視界も自由になる。
「ボス、連れてきました」
ボスの部屋直通のエレベーター。
奥にある机。椅子に座って本を立て、顎を乗せてこちらを見る男。
「ふふ、初めまして。...私は工藤、この組織のボスだ」
立ち上がって、こちらに来る。
横にいたはずの男がいつの間にかお辞儀をして下がり、エレベーターで下に行ってしまった。
「君の名前を―――教えてくれるかね?」



