『お邪魔します』
家に入ったら、やっと組んでいた肩を解放をしてくれた。
肩から重りがとれた感覚…
一瞬、自分が軽く感じた瞬間だった。
「どうぞ、好きなところ座って」
家の主ではなく、違う男の人が言ったのが聞こえた。
溜まり場みたいな感じなのかな。
ここの主のお方は、動じる事なく隣にいる。
こういう友達がいて、羨ましいけど…私からしたら、地元の友達みたいな感じかな。
「オレンジジュース買ったの?」
『買ってない』
「お酒飲む?」
『飲まないってば』
「飲んだ事ないの?」
『無いと思う』
と、
話しているうちに缶ビールを開けて飲んでいた。

