なかなかお互い頑固で、起床した後も話すことなく重たい雰囲気の中で過ごしていた。
ママにも伝わったらしく、謙人がいなくなったタイミングで「喧嘩したの?」と聞かれた。
『初喧嘩』
「喧嘩してわかることもあるもんね。」
『ウザいよ』
と、ついついママに愚痴ってしまった。
もちろん、喧嘩の内容はくだらなくて言えないけど…遠回しに言った。
けど、ママは私の味方につくわけでも、謙人の味方につくわけでもなくただただ、話を聞いてくれていた。
ママのことを支えなきゃいけないのに…いつしかママに支えられていることに気づいた。
『ごめん。大変なときに』
「なんか、幸せそうでいいわ」
『幸せなのかな〜』
「幸せそうだよ、喧嘩も必要だから止めないけどこんなに大切にしてくれる人はいないかもよ?」
『自分でも思う』
「今回はじいちゃんのことでおもてなしできないけど、また今度ゆっくり連れてきて」
『うん、そうだね』
ママとの話も落ち着き、部屋に戻ると謙人は爆睡中。
さっきも寝てたのに…また寝てるとは珍しい。
私の喧嘩して、不貞寝でもしてるのかな。
それにしても、
ムカつくし、態度が気に食わないけど、離れることはできないし、たまらないくらい好きだし大好き。
寝顔を見るとさらに想いが増して行く。

