「ひなー!」
リビングからママが私を呼んでいる声が聞こえた。
『そろそろ行く?』
「うん、そろそろ行くから準備して」
『わかった!着替えたらいくね』
ということで、着替えて行くことになった。
謙人に話しかけたくないけど、話さなきゃいけないタイミングにイラつく。
けど、じいちゃんのために来てくれたわけだし…
私が折れなきゃ行けないのかもしれない。
『もう行くって』
謙人に話しかけられると頷くだけで声は発しなかった。
もう私と話す気ないじゃん。
この態度が更にイライラを増してくるんですが…
私は謙人とは違う部屋で礼服に着替え、リビングで待つはずが忘れ物をして仕方なく部屋に戻ることに…
ノックをせずにドアを開けると着替えていた謙人。
けど、お互いいつものことだから気にする素振りはなかった。
そのまま忘れ物を取って、リビングに行き謙人を待った。
なかなか来なかったけど…
迎えに行くもんか!と思って待っていると謙人登場。
付き合って初めてスーツ姿を見たけど、鼻血が出そうなくらいカッコ良くて言葉にできなかった。
抱きついてキスしたいくらいだけど…だめだめ。
私たち、絶賛喧嘩中だったと、我に返った。

