『あぁ〜もう無理』
わざとらしく、謙人の寝る場所を奪って寝転んだら脇をコショコショしてきた。
その延長戦で、
胸を触られてイラっとしてしまった。
自分の好きなことばっかりして私の好きなこともするんだから!と、謙人を追い出して布団いっぱいに寝た。
「スーパー行こう」
『行かない』
コンビニではなく、スーパー。
何せ、旅行に行ってたからいつも以上に冷蔵庫の中が何もなくて困るやつ…
お腹空いたけど…
洗濯物が疲れすぎて行きたくなかった。
けど、「行かない」選択肢はないらしい。
『行くよ』
「お腹すいた〜早く行こう」
珍しく、駄々をこねていた謙人。
メイクもしていないし、
帽子とサングラスをして完全防備した。
ちなみに、帽子もサングラスも…
ちなみに、着ているTシャツも謙人のやつ。
それに、コートも謙人のやつ。
慶さんに借りていた車を引き続き借りて徒歩20分のスーパーへ走り出した。
車で10分くらい…
2週間に1回くらい来るスーパーに来た。

