起き上がって、周りを見渡すと友達3人がベランダに座ってタバコを吸っていた。
テーブルには昨日の飲み会の残骸が…
ぱっと見、缶ビールが30本くらいありそう。
ベッドの上でぼっとしているとタバコを吸っていたお友達達が帰ってきた。
「おはよう〜」
「おはよう」
『おはようございます〜昨日何時まで飲んでたんですか?』
「記憶に…ないね」
と、
2人は顔を合わせて笑っていた。
とりあえず、朝方まで飲んでた感じかな。
働いている今もこうやって青春している感じがとても羨ましかった。
私は地元を離れてしまったから中々一緒にいられないけど私たちもこんな関係でいたい。
『どんな繋がりの友達なんですか?』
「俺達は施設」
し、施設?
一瞬、頭が真っ白になった単語だった。
『何の施設ですか?』
「親と一緒に暮らせない人が住むところ?」
聞いた事が急に申し訳なくなってしまって黙ってしまった。
それに、
その先を聞く事が出来ずに考えてしまった。
親と住むことが当たり前の私にとっては考えられない話だった。

