隣の住人。





学校に着く直前に、1週間ぶりに杏ちゃんと会った。




元気な姿を見れて、何だか安心した…

一緒に歩いて学校に向かった。




違う話で盛り上がっていたものの、自然とあの日の話になった。




「たまに怖くなる時があるよね、急に」

『わかる』

「でも、あの人が助けてくれなかったら今頃どうなってたんだろうね」

『運が良かったよ』

「あの人知り合いだったの?」

『知り合いというか、隣の人』

「えー!あのウザイって言ってた人?」

『そう』

「全然ウザくなかったね」

『そうだね』




謙人と付き合ってる話はしなかったけど…なぜか、その後謙人の話で花を咲かせていた。



今頃、まだ寝てるのかな…

私がいない事に気づいてるのかな。



とか、

どこか上の空で謙人の事を考えていた…