隣の住人。





「おはよう」

『おはよう』



そう言うと、体を少し離してキスをして来た。



私の安定剤みたい…

謙人の顔を見たら、いつも通りになった。




不思議だね。




その後もドライヤーをしている謙人の横から離れずにいた。





「髪の毛やばい…クソだな」

『いい感じよ』

「適当だな」





いつもはワックスをつけているみたいで、いつもとは雰囲気が違う感じだった。




どっちかというと

私は、お風呂上がりの方が好みかな…



謙人は、納得いかないみたいで必死にワックスをつけてセットしていた。





『バイト?』

「バイト!明日も明後日も、明明後日も」

『何のバイトしてるの?』

「居酒屋」

『だからお酒好きなの?』

「そういうわけではないけど…」