桜色の歌と君。

「だから、信じることにしたんだ。大丈夫。何を言っても、何をしても。誤解されることもあるかもしれない。でもちゃんと伝わる。相手を信じたら、きっと向こうも信じてくれる。」

宮野くんの瞳には、確信めいた、強い光が宿っていた。その目はどこまでも遠い空を真っすぐに見つめている。

「だからね、花咲さんはもっと自信を持って、堂々として。もしも何か言ってくる人がいるなら、僕が助けるから。」

宮野くんは私の方に向き直ると、いつものように優しく微笑んだ。

「ありがとう。」

胸がいっぱいで、そう口にするのがやっとだった。

「明日からは、一緒に屋上行って、一緒に帰ろう。」
そう言って宮野くんは笑った。

私もつられて笑う。

悩んでいた感情も、不安も。

もう心の中には少しも残っていなかった。

空にすべて飲み込まれてしまったみたいに、すっきりとした気持ちと共に教室に帰った。

もちろん保健室でもらった連絡カードも一緒に。